- ロゴを作るのにどんな色にしようか迷ってる
- ブランディングしていくのにイメージカラーを決めたい
- やさしい印象を持たせたい
そんな悩みありませんか?
私もwebサイトやロゴを作る際、毎回頭を悩ませています。
ですが、色が人に与えるイメージというのを知ってから
どんな風に見せたいか
どんなイメージを持ってもらいたいか
考えるのがずっと楽になりました。
そんな色彩心理学に基づいたイメージカラーについて説明します。
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色が人に与えるイメージについて
突然ですが、下の2枚の写真を見てどんな印象を持ちますか?
同じ女性で背景が違うだけなのですが、
ピンク色の背景の方がやわらかく、優しそうな印象で
青色の背景はクールなハキハキしてそうな印象がありませんか?
これは色が持つイメージによって、優しい・クール・あたたかい・冷たい・好き・嫌いなど色が心身に与える効果によるもので、この効果のことを色彩心理学と言います。
色彩心理学とは?
色彩心理学とは、色を使って人にどんな影響や効果があるのか心理学の考えを応用した学問。
例えば、
赤を見ると心にどんな影響を与えるだろう?
人はどんな感情を持った時に赤を見たくなるのか?
これらを応用して、色と人の間に心理的・感情的・生理的・知覚的影響を与えている影響をまとめたもの。
身近な例では、人がお店に入って「買う」「買わない」を決めるのはわずか90秒だと言われており、そのうち約93%の人がビジュアルを見て「買う」「買わない」を決めていると言われています。
そしてそのビジュアルの中でも色で判断している人は84.7%もいるそう!
確かに色んな色が展開されている洋服選びでも
この色似合わない・この色好きとかパッと見で判断している。
日常の中でも無意識のうちに色で判断していることがよくあります。
色が与える印象・効果
同じ色でも人によってはポジティブなイメージを持つ場合とネガティブなイメージを持つ場合があります。
つまり、色の持つ一般的なイメージを知っていれば、ビジネスでお客様にどんな印象を持ってもらいたいかに役立てたり、心に響く広告やお店づくりのヒントに役立ちます!
そこで、色にはどんな効果があるのか早速、色別に見ていきましょう!
赤
赤は視覚的に訴える力が一番強い色だと言われています。
子供にとっても好まれる色で、ヒーローや強い存在を表すときに使います。
日本企業では一番、ロゴで使われている色です。
強すぎる反面、怒りや警戒などのイメージが強くなる傾向があります。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
行動的/正義感/愛情/生命力/アクティブ/暖かい/情熱/強さ/勇気/リーダーシップ | 感情的/怒り/興奮/派手/衝撃的/浪費 |
視覚イメージ
太陽/炎/口紅/トマト
ピンク
ピンクは女性にもっとも好かれる色で心理効果もたくさんあります。
優しいイメージ・可愛いイメージを強調するものが多い。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
淡いピンク 繊細/かわいい/優しい/恋愛/ロマンチック/甘い 濃いピンク 感情的/戦略的行動/承認欲求/女性的 | 性的/妖しい/派手/下品/いやらしい/媚びる/ぶりっ子/子供っぽい/甘え |
視覚イメージ
桜/春/あかちゃん/女性/化粧品
オレンジ(橙)
暖色で暖かさを感じる色。
行動的な色で赤にも似た心理効果がありますが、赤とは違い強さが抑えられ親しみやすさがあるのがオレンジの特徴。陽気なイメージがあります。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
親しみやすい/集団行動/競争心/陽気な/行動的な/にぎやか/エネルギッシュ/元気な/健康/幸福 | 自惚れ/くどい/安っぽい/見栄っ張り/おせっかい/目立ちたがり屋 |
視覚イメージ
夕日/オレンジ/みかん/ハロウィン/にんじん
黄
楽しいイメージを表現するものが多く、周囲の明るさに関係なく認識できるため、「危険を知らせる色」としても知られています。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
明るい/楽しい/幸福/華やか/好奇心/上昇志向/陽気/無邪気/軽快/ポジティブ/ユーモア/フレンドリー | 危険/緊張/軽率/イライラ/落ち着きがない/無神経/幼い |
視覚イメージ
光/レモン/バナナ/金(ゴールド)/ひまわり/注意/注目
緑
自然にある色に近く、調和と癒しの色として好まれる色。
見ているだけで体の調子を整えるなど心体的によい心理効果がある。色によって表情が変わる特徴がある。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
調和/癒し/自然/安心/生命力/アダやか/健康/平和/成長/若さ/努力/粘り強い | 苦い/青臭い/未熟/地味/暗い/人工的/地味/優柔不断/事なかれ主義 |
視覚イメージ
山/木/野菜/エメラルド
青
クールさや信頼感を与える色でビジネスシーンでよく用いられる色。また、青を見るとセロトニン(幸せホルモン)を分泌させ、興奮を沈め、人を落ち着かせる効果もあります。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
知的/クール/かっこいい/ストイック/謙虚/神秘的/品がある/清らか/クリーン/純粋/慎重/信頼感/誠実/公平/広い/開放感/忠実/清涼感/平和 | 寂しさ/悲しみ/孤独/不安/冷たい/病/保守的/絶望 |
視覚イメージ
スポーツ/海/空/水/ラピスラズリ
紫
青と赤を混ぜて作る色なだけに二面性のイメージがあるのが特徴。
高貴で上品なイメージなのに刺激的なワイルドな雰囲気にもなる色。
エスニックなものも、和風なものも組み合わせる色で異なるイメージになる色。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
神秘的/神聖/不思議/高貴/高級/上品/美しい/優雅/華麗/魅力的/感性がするどい/繊細/芸術/古風/知的/中性的/思慮深い | 不気味/気持ち悪い/毒々しい/不吉/下品/不安定/プライドが高い/孤独/意地悪/欲求不満/欲望/二面性がある/複雑/理解しがたい/近寄りがたい |
視覚イメージ
着物/和風/アジサイ/アメジスト
白
他の色となじんで優しいイメージを出す一方、強く冷たい印象を出す場合がある。
色を引き立てる効果があり、パステルカラーとなじみがよく、濃い色と合わせるとシャープな印象にもなる。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
明るい/清涼感/冷たい/純粋/努力/信頼できる/純粋/神聖/まっさら/汚れていない/潔白/高潔/浄化、広い/軽い/美しい/新しい/無垢/素直/シンプル | 無/無気力/薄情/頑固/燃え尽きる/潔癖/寒さ/冷たさ/味気ない/儚さ/頼りなさ |
視覚イメージ
結婚式/雪/雲/正月
黒
無彩色で、光をすべて吸収する色。高級感やモダンなイメージがある一方、不吉・不安を表す色。同時に強いイメージも与える色で一緒に使う色の印象まで変えてしまう。
プラスのイメージ | マイナスのイメージ |
---|---|
高級感/威厳/重厚/クール/スタイリッシュ/シンプル/上品/真面目/上質感/神秘的/絶対感/強さ/中世/力がある/大人っぽい/無限の可能性 | 暗い/陰気/寂しい/不安/冷酷/拒絶/孤独/恐怖/闇がある/不気味/沈黙/絶望感/終わり/閉塞感 |
視覚イメージ
フォーマル/夜/お葬式
ビジネスの現場でも使われている色彩心理
色彩心理は企業ロゴや製品だけでなく、店舗などにも色使われ、私たちの身近でも知らず知らずのうちに目に触れています。
そんな色彩心理を使った身近な例をご紹介。
病院
病院内の案内が、緑や黄緑がよく使われていると思いませんか?
それは緑には、癒しや不安を取り除く効果があるため、病院で最もよく使われている色です。
また手術着で青を着るのも、長時間の手術で赤い血液をずっと見ていると、青黒い固まりとなって見えるのだそう。
青い色はその心理補色を軽減し、集中力を高めリラックス効果があり、手術中の医師の心理的負担を軽減する役割があるのだそう。
小児病院や産婦人科などは、ピンクのタオルや寝具で赤ちゃんやお母さんのリラックス効果を与える役割をしています。
色を使う理由がちゃんとあるんだね!
パーソナルカラー
その人に似合う色を提案したりイメージアップの提案をするパーソナルカラー。
肌がイエローベースの人は「春・秋」に分かれ、ブルーベースの人は「夏・冬」に分かれる。季節になぞらえた4つのタイプに診断するパーソナルカラーも色彩心理が用いられています。
色彩心理まとめ
いかがでしたか?
色は使い方次第で与えるイメージは大きく変わります。
Instagramでの世界観づくりやブランディングなど、自分が与えたいイメージ作り、
商品やお店のイメージづくり、ブログやホームページど、
色は様々な場面で目に触れるものなので、作り出したいイメージに合せ、楽しく色を選んでいってくださいね。
ぜひみなさまのお役に立てれば嬉しいです( *´艸`)
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参考文献
ポーポー・ポロダクション『色彩心理図鑑』2020年